Armadaeinheit

昔、マガンがFC会誌で「無限艦隊レキシコン」とかつくってた頃。「Flotteだったら銀河系艦隊(die Galaktische Flotte)、Armadaだったら無限艦隊(die Endlose Armada)。一目瞭然なんです」と言っていた記憶がある。

当時は「無限アルマダ」ではないので、同じ「艦隊」でも、実は原語がちがうという話である。
その頃のわたしは、ペリーワールド(後にミレニアム・ソル)の月例会にたまに顔を出し、マガンをはじめとする先達各位のご高説を、ほへ~と阿呆面さらして拝聴していたわけだが。ちょうど、いまは亡き中央洋書経由で神田三省堂にヘフト原書がこっそり積まれていた時期でもあった(笑)
#ちょうど大学生になり、恵比寿での例会に上京する際、神田に顔を出すようになった、あの数年だけである。何事もタイミング(爆)

同時に説明されたのが、同じ「艦隊」でも、規模があまりにちがうので、構成単位からしてちがうのだ、という点。
ドイツ語の名詞Einheitは、「ひとまとまり、単位、部隊、規格(新現代独和辞典)」等さまざまな意味があるのだが、要するに英語で言うユニットである。

銀河系艦隊フリートの場合だと、Einheitユニットというと個々の艦艇を指す。
これが無限アルマダの場合、主として種族ごとに構成された艦船の集団を意味するわけで――これがArmadaeinheitとなる。通常後ろにユニット番号が付随する。ええと……ハヤカワ版だとなんていうんだ(ググっている)……そうそう、ジェルシゲール・アンのシグリド人だとアルマダ第176部隊(Armadaeinheit 176)。
#いまだに脳内ではイェルチュゲール・アンなので(笑) 刷込みェ。

麾下にある構成単位をなんと呼ぶかは、まあケースバイケースだろう。艦隊、戦隊……最初に述べたとおり、Einheit単独で「部隊」の意味があるし。上記シグリド人にしても、第176艦隊と、そこだけ取り出してみれば特に混乱はないわけで。
頭にアルマダをつけてしまうと、艦隊艦隊みたいでちょっともにょっするかもしれないが、意味としてはそんなわけで、別にまちがいではない。

ただ、ローランドレだけは、あれ単艦なのでねえ……。
それだけアルマダユニット1とかにすると、超浮きそうではある。かといって、他をアルマダユニット176とかやると、訳としては正しいけど、意味はともかく字面的に集団であることがわかりづらい。痛し痒し、といったところだ。
#アルマダ初号機?(笑) 機じゃないか。

……と、書いたのを読み直して:アルマダ第1艦隊といいつつ、実は単艦というのはある意味ネタバレだったかも。まあ、こーゆーブログなので、ご容赦を(^_^;

コメント

  1. ネットの網を歩む人 より:

     中学一年以来のまるぺですが、楽しく読ませていただいております、ありがとうございます。
     さて、rlmdi/rhodan/のサイトが、カオタークによってカオテンダーの別の空間にキャビネット化されてしまいまして、新サイクルの銀河系のように入れなくなってしまいましたので、ドリフェル・ショックを受けております。
     新幹線で移動時など、暇な時にぱらぱらとめくってみるのが好きだったのですが。
     残念ながら、深淵の騎士のオーラも、ローランドレに入るためのチャクラも合言葉も持ち合わせておりませんので、位相を変えて見に行くこともできません。
     今後の予定など、ご存知でしたら、ぜひ、ご教授ください。

  2. 西塔玲司 より:

    >ネットの網を歩む人さん

    いらっしゃいまし(^^)

    奇遇ですね。わたしも中学一年からのローダン・ファンでして(笑)
    お楽しみいただけているならありがたいお話です。

    rlmdi.のサイトは、残念ながらカオテンポラル干満フィールドの彼方に……と言ったら、マガンに怒られました。ATGと言いなさいと(爆)
    昨今、主宰者様にもいろいろと思うところがあったようで……。

    ひとつには、あそこに並んでいたコンテンツの一部に、ハヤカワ版が追いついたり追い抜かされたり。だけど内容や訳語は20~下手すると30年前に紙媒体の同人誌を作成した時のままで。
    かといって、あれだけの分量に、いちいち注釈つけるのも非現実的だし。現在のハヤカワ版の訳語に寄せる気も(主にわたしに)ありませんし。

    さらに本邦でもNEOの訳出がはじまり、「NEOから入った」世代の読者さんが出てきました。
    あちら(NEO)では、ヘフト本編と同じ原語でちがう設定のガジェットも多々あり、それがハヤカワ版だとさらに“ちがう訳語”になってたりします(訳者さんもチームもちがえば、しかたのないことですが)。
    この状況だと古い訳語のコンテンツは混乱を助長しかねないかな、ということ。

    また、時代が変わったといいますか。上記記事のように洋書屋さんの仲介を頼まなくても、個人輸入の手間すらなく、Amazonジャパンで電子書籍版の原書やらが購入できるようになり、Perrypediaでより一次情報に近い二次情報が入手できるようになりました(まあ、Perrypediaには本国に“近い”なりの問題点もあるのですが)。
    “古い”コンテンツは、おおよそその役目を終えたのではないか、とマガンは考えているようです。古典と理解して読んでくれる人ばかりではないでしょうし。

    かような次第で、申し訳ありませんが、従来のような形での復活は当面なさそうです。
    rlmdi.の次回作――わたしは噛んでませんが――が完成して、余力ができたら、あるいはまたちがう形で再構築されるかもしれません。そのへんは神(マガン)のみぞ知る、ということで。

  3. ネットの網を歩む人 より:

     ありがとうございます。
     そうですか、プシオンも枯渇して、網がなくなるとネットウォーカーは廃業しないとなりません(泣)。
     私も、大学時代は少しだけドイツ語はかじりましたので、神田の三省堂などでアメリカのaceブックや原書を取り寄せて、辞書を引き引き読んだ記憶もありますが・・・。
     古いコンテンツもとおっしゃっていますが、あの、語り口が結構好きだったので、残念です。
     では、そのマガン様をマルチデュプリケーターに放り込んで復活をお願い、いや、ミュータントを使って、それとも、アウレスのアダムに別の時間軸のマガン様を連れてきてもらって原エイリスを使って、そうだ、脈絡転換期で過去に戻って読めばいいんだ(笑)。
     いや、未来に行けば、全部日本語に翻訳されているかもしれない・・・・・・・。

     というのはさておき、元のサイトはあきらめるとしても、せめて、ドイツ語版1冊をとても1週間では読めない私のような読者のためにも、d-informationのバックナンバーだけは復活をお願いしたいと、別の時間軸への分岐を期待しております。

  4. 西塔玲司 より:

    こちらこそ、ありがとうございます。というか、すみません。

    こないだまでバックナンバーはあったはずなんですがね(^^;;;
    先般まで、主宰者様もいろいろと多忙だったため、連絡先メアドすら抹殺したそうなので(爆)

    全然関係ない私的なことですが。実はわたし、先日PCを移行する際に古いAL-Mailのデータを保存し忘れまして……orz
    ディンフォのバックナンバーは、ちょっと欲しいかな(おい >マガン

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